秋の言の葉(ことのは)御朱印について

秋の言の葉(ことのは)御朱印 
私たちが普段何気なく使っている言葉。
平安時代に編纂された古今和歌集には、こう綴られています。
「やまとうたは、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける」
(和歌は、人の心を種として、葉っぱのように生い茂っている言の葉である)
心を種として、葉が芽吹くのが言の葉。
遠い昔、私たちの先祖は、心の内を言の葉(言葉)にのせて和歌に記しました。
美しい心から、美しい言の葉がうまれる。
「明き清き直き心」を「言の葉」に。
明るく、清らかで、素直な心からうまれる言の葉はきっと、大切な人に届くはずです。
大切にしましょう、明るく清らかで素直な心を。
言の葉の御朱印は、日本の心を和歌に記したものです。
自分の心に迷いや不安が生じたとき、御朱印に綴られた言の葉があなたに少しの勇気を与えてくれることを願っています。
ー明き歌ー
「神さぶる大き銀杏の黄葉(もみ)みちたり明(あか)きを己(おの)が心ともがな」
神聖で神々しい大銀杏は黄色に色づいている。その明るいかがやきを私の心にしたいものだ。
ー清き歌ー
「御熊野の黄葉(もみち)をかざし我が居れば直き御言を君に賜る」
熊野大社の銀杏の黄葉をかんざしにしていると、あなたに素直な求婚の言葉を頂戴した。

ー直き歌ー
「風吹けば黄葉(もみち)散りつつすくなくも熊野の杜は清くあらなくに」
風が吹くと黄葉が散ってひとかたならず熊野の杜は清らかなことだ