言の葉(ことのは)御朱印

言の葉(ことのは)御朱印。
私たちが普段何気なく使っている言葉。
平安時代に編纂された古今和歌集には、こう綴られています。
「やまとうたは、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける」
(和歌は、人の心を種として、葉っぱのように生い茂っている言の葉である)
心を種として、葉が芽吹くのが言の葉。
遠い昔、私たちの先祖は、心の内を言の葉(言葉)にのせて和歌に記しました。
美しい心から、美しい言の葉がうまれる。
「明き清き直き心」を「言の葉」に。
明るく、清らかで、素直な心からうまれる言の葉はきっと、大切な人に届くはずです。
大切にしましょう、明るく清らかで素直な心を。
言の葉の御朱印は、日本の心を和歌に記したものです。
自分の心に迷いや不安が生じたとき、御朱印に綴られた言の葉があなたに少しの勇気を与えてくれることを願っています。
(昼の和歌)
ー明き歌ー
「杉木立熊野の杜の木漏れ日の明き心を君に捧げむ」

(鬱蒼とした熊野の杜に明々とした日の光が漏れてくる。その木漏れ日のように明朗な心をあなたに捧げよう)

ー清き歌ー

「霞たち鈴の音清し額づきて御前に祈らむ深き縁(えにし)を」(この境内には霞が立ちこめ清々しい鈴の音がひびいてくる。その音のように清々しい気持ちで熊野の大神様に深い縁をお祈りしよう)

ー直き歌ー

「御熊野に二人ぬかづき語らひぬ直き思ひの御言貺(たば)らむ」(熊野大社に参拝して語り合ったことです。あなたの素直なお言葉が欲しいものです

 

(夜の和歌)
ー明き歌ー

「御熊野の手火(たび)の明かりの心もち過ごして行かむふたり並び居」(今宵の熊野大社を照らす松明の明かりのように、明るい心を持って暮らしていこう。二人仲良く並んで)

ー清き歌ー

「月夜よし鈴の音清し手をとりて熊野の杜に二人語らふ」(月の明かりが素晴らしい。風鈴の音も清らかである。そんな熊野の杜で二人は手と手をとって語り合っている)

ー直き歌ー

「御熊野に二人ぬかづき語らひぬ直き思ひの御言貺(たば)らむ」(熊野大社に参拝して語り合ったことです。あなたの素直なお言葉が欲しいものです)