12年に一度の縁結び。もっと、神さまのそばで。
卯年ご縁年/拝殿修繕記念
本殿御垣内参拝(みかきうちさんぱい)
拝殿修繕にあたり、クラウドファンディングをはじめとして多くの方々からあたたかいご支援を賜りました。
ここに皆様の赤誠に衷心より篤く御礼を申し上げます。
拝殿修繕工事を記念して、本殿御垣内参拝(みかきうちさんぱい)を執り行っています。
ご縁を結ぶ三羽のうさぎと日本で初めて結ばれた縁結びの神様が鎮まる本殿に梛の葉を捧げてお参りください。

御垣内参拝について
御垣内(みかきうち)は普段は立ち入ることのできない本殿が鎮まるご神域です。
11月の御垣内参拝可能日
3日(祝)・4日(土)・5日(日)・11日(土)・12日(日)
18日(土)・19日(日)・23日(祝)・25日(土)・26日(日)
参拝可能時間
午前10時から午後4時まで
参拝時の注意点
御垣内でのお写真の撮影は禁止です。
参拝時の私語はご遠慮ください。
建物に手を触れないようお願い致します。
梛の葉でお参りできるのは本殿のみです。
お参り時以外は立ち止まらずにお進みください。

お祓い
御垣内に入る前にご自身でお祓いをし、身を清めてからお入りいただきます。
大麻(おおぬさ)で左・右・左の順番で大きく振り、ご自身の身を清めます。

梛(なぎ)の葉で捧げる祈り
梛は紀州和歌山熊野三山の御神木で、その葉が丈夫で切れないことから縁結びの葉として信仰されてきました。
本殿に梛の葉を捧げお参りください。


御垣内参拝のお守りと梛(なぎ)の葉のお守り
御垣内参拝のお守りは垣内に入る前にお祓いの後にご自身でお受けください(初穂料300円)
また梛の葉のお守りは、授与所前で皆さまにお渡しをしております。
卯年ご縁年の本年、皆さまが素敵なご縁で結ばれるようお祈り申し上げます。

お正月巫女助勤(アルバイト)について
令和5年年末・令和6年年始に当社で助勤される方を募集致します。
おめでたい年の初めに神さまに一番近い場所でお手伝いしてみませんか。
長期の方・短期の方、男性・女性どちらでも可能です。
まずはお気軽にご相談ください。
◇勤務時間:9:00~17:00(基本)
大晦日は別の勤務時間になります。
また日によって勤務時間は前後します。
こちらは要相談になりますので、予めご了承ください。
◇資格:未経験の方も歓迎致します。
なお、12月に研修の時間を設けます。
◇応募方法:お電話でのお申込み。
その後、面接時に履歴書(写貼)をご持参ください。
◇送迎:JR赤湯駅までの送迎あり。
◇連絡先:熊野大社山上事務所
担当 北野/小室 0238-47-7777(お問合せ時間:9:00~17:00)
卯年ご縁年 大銀杏ライトアップ黄葉(もみち)製茶奉告祭のお知らせ
御神木の大銀杏ライトアップ「黄葉 もみち」
樹齢900年を超える熊野大社の大銀杏。
古代、東北地方を揺るがした前九年の役の際、源義家は当社に必勝の誓願をし、その霊験により役を平定することができました。
その後、後三年の役においても、国司の義家は、家臣の鎌倉権五郎景政を使いとして必勝を祈願したといわれます。
当社の御神木である大銀杏は、その際に必勝を祈願し、鎌倉権五郎景政が手植えしたものだと考えられています。
大銀杏ライトアップ「黄葉 もみち」
日時:11月4日(土)5日(日)11日(土)
12日(日)同日製茶奉告祭/17時から20時半まで
昨年から執り行われている大銀杏のライトアップ。
本年も引き続き、境内の夜間参拝と併せて11月に数日だけ開催されます。
美しくも、厳かに秋の夜空に輝く大銀杏に想いをはせてお参りください。
当日境内では秋の風花もライトアップされ、神社拝殿へのお参りも可能です。

製茶奉告祭
日時:11月12日(日)17:00~ 同日大銀杏ライトアップ「黄葉 もみち」
ご神木の大銀杏の葉を奉製することをご奉告するお祭りです。
当日は、大銀杏茶の振る舞いと黄葉限定の御朱印が頒布されます。
当日はご神木の大銀杏のライトアップ黄葉が行われており、参加はどなたでも可能です。


ライトアップ限定御朱印
大銀杏ライトアップを記念した御朱印は、11月4日5日、11日12日の4日間限定の御朱印になります。
時間は夕方5時から8時半まで。
イチョウカフェそばの臨時記帳所で頒布いたします。
通常の授与所では頒布しておりませんのでお間違いないようお願いいたします。


拝殿修繕工事が無事に終了致しました。
十七年前の大規模改修工事が非常に丁寧に行われたこと、そして年間を通して取り組んでいる屋根の清掃作業が功を奏し、雪国山形の茅葺屋根建築では非常に珍しい良好な保存状態だったと担当者から伺っています。
こうして、当社二ヶ月を予定していた工事が一ヶ月余りで終えることができたのも、前回に引き続き修繕工事を行ってくれた茅葺職人の皆様の技術と、今も変わらずに神社を支えてくださっている地域の皆さま、そして当社の取り組みに共感いただき、応援してくださった多くの皆さまのおかげに他なりません。
全ての皆様に改めて衷心より厚く御礼を申し上げます。
10月に入り、ご神木の大銀杏やたくさんの木々が美しく紅葉し、境内を彩りはじめます。
風花のお祭り、大銀杏のライトアップ、南陽の菊まつりなど、神社では様々な秋の催しが執り行われます。
また、茅葺屋根改修工事を記念した本殿御垣内参拝を引き続き執り行っております。
ぜひ、お近くにお越しの際は、秋の熊野大社へお参りください。




お子さまの健やかな成長を祈る七五三。
日本では古来より「七つまでは神のうち」といわれ小さなお子様は神さまに近い存在であると同時に力が弱く不安定な存在だと考えられていました。
現在では、これまでを無事に成長したことに感謝し、今後の健やかな成長と幸せを願う大切な人生儀礼となっています。
初穂料:5000円
撤下品:御札(お子様のお名前がはいります)
/お守り/うさぎの千歳飴/風花
ご予約はこちらから
※期間中は受付が混みあうことが予想されます。お時間に余裕をもってご祈祷時間20分前まで受付にお越しください。

〈よく聞かれる質問について〉
〈Q1〉 着物でなくてはいけないですか。
〈A1〉 普段着でご参拝でも問題ありません。七五三詣では神さまに感謝し、これからの成長と幸せを祈願する大切な日です。
身だしなみにこだわらず、心を整えてお越しください。
〈Q2〉 数え年と満年齢どちらの年にお参りするの。
〈A2〉 古くから数え年でお祝いされてきましたが、近年では満年齢での七五三も珍しくありません。
数え年と満年齢にこだわらず、神様に感謝し、健やかな成長をお祈りください。
〈Q3〉撮影はできるのですか。
〈A3〉ご祈祷中の撮影はお控えいただいておりますが、ご祈祷終了後は可能です。
また、境内で撮影される方には三脚をお貸ししておりますので、お気軽に授与所にお声がけください。
〈Q4〉お手洗いはありますか。
〈A4〉お手洗いは参拝者駐車場と当社施設の證誠殿、また拝殿内にございます。
拝殿内は数に限りがありますので、余裕をもってお済ませください。
お申し込みは専用のお申込みフォームより可能です。
七五三詣でのお申込み

風花と七五三
七五三詣りの期間、境内には参拝者の皆さまの想いが叶うように願いをこめて、たくさんの風花(風車)がお祀りされています。
涼やかな秋の風をうけ境内を舞う風花とともにお子さまのハレの日をご家族の皆さまで楽しくお過ごしください。

日本最古の最も尊い御神楽、太々神楽
熊野大社の太々神楽は、伊勢の神宮より直伝を許された御神楽です。
この御神楽は、日本最古の最も尊い御神楽とされ、中でも倭舞と人長舞は神宮の祭に欠かすことの出来ない御神楽だといわれています。
その伝授は、神宮御鎮座以来、初めてのことでした。以後、神宮の太々神楽は伝授を禁じられたため、伊勢神宮と熊野大社だけに伝わる御神楽となりました。
日 時:10月29日(日)11月3日(金・祝)14:00~
初穂料:5000円 御札(記名有)・御神酒・お守り・牛王符
お申し込みはこちらからお願いします

秋参宮(あきさんぐう)とは伊勢の神宮で門外不出とされ、全国で唯一当社のみが直伝を許された太々神楽を奉納するお祭りです。
太々神楽は日本で最も古く、尊い御神楽とされ、当社では特別なおまつりの時だけ奉奏されています。
御神木の大銀杏が紅葉した美しい境内で秋の御神楽が毎年奏でられます。


秋の風花(かざはな)
日時:10月初旬~
よしゑやし 恋ひじとすれど 秋風の 寒く吹く夜は 君をしぞ思ふ
秋風のわずかなそよぎにも心がゆらいでします愛する人への想い。
秋の風に想いを寄せた万葉の和歌の一つです。
人は、古来より風にそよぐその音にさえ心を寄せて祈りを捧げてきました。
たくさんの秋色の風車が境内で舞う風花のお祭り。ご参拝の皆さまの想いが、秋の風に運ばれ大切な人に届くようお祈りいたします。


秋のかすみと夜間参拝
(大銀杏ライトアップ黄葉)
霞に包まれた本殿前の風花の回廊。かすみは毎日境内で行われています。
夜間参拝は、大銀杏ライトアップの日程に併せて可能となります。
詳しくは、大銀杏ライトアップ黄葉をご覧ください。



秋限定の御朱印と風花のお守り
三羽のうさぎと大銀杏が描かれた卯年ご縁年の秋限定御朱印。
10月1日から12月上旬まで授与所で頒布されます。
また、秋色の風花を織物で意匠した限定ののお守りも10月1日から授与所で頒布されます。


卯年ご縁年 拝殿修繕記念コンテンポラリーダンス公演のお知らせ
日時:10月9日(祝)
開場案内 13時45分より
公演開始 14時より
熊野大社の幣殿を舞台に公演されるコンテンポラリーダンス。
新潟を拠点に世界へ向けて、グローバルな活動を展開する舞踊団の研修生5名が
拝殿修繕を記念して「祈り」をテーマにオリジナル作品のダンスを奉納いたします。
観覧は無料、どなたでもお入りいただけます。
熊野大社の幣殿を舞台に生まれる、この時だけの作品をどうぞ、みなさまでご覧ください。
全国一の歴史と技と文化を誇る南陽の菊まつり
第111回南陽の菊祭りが10月6日(金)から開催されます。
10月6日(金)から16日(月)までは当社境内を会場に美しいフラワーアートを中心に様々なイベントが開催されます。
10月17日(火)からは会場を南陽市花公園に移し、伝統的な菊人形をはじめ菊花品評会やたくさんの催しが行われます。
詳しくは、南陽の菊まつりHPをご確認ください。
期間中の駐車場について
菊まつり期間中は駐車場が大変混みあうことが予想されます。
大型臨時駐車場を準備しておりますので、そちらを優先でご利用くださいますようお願い致します。
また、15日は菊祭りに伴うイベント開催のため、駐車場P4(宮内小学校駐車場)を利用できません。
ご理解を賜りますようお願い致します。


皆さまのお越しをお待ちしております。
この度は当社の拝殿萱屋根修復に際しまして、クラウドファンディングを通して御協賛をお願いいたしましたところ、思いもかけず多くの方々から御協力を賜り、誠にかたじけなく存じます。こうした試みは、私どもにとっては、無論初めての試みでして、五里霧中の中に足を踏み入れるような思いでしたが、目標額をはるかに上回る成果を得ましたこと、篤く御礼を申し上げます。以下に思うところを記して感謝の意を申し述べます。

米沢藩中興の君・上杉鷹山公の仁政のレガシーであること。
当社の拝殿は、平成18年6月~19年10月にかけての大規模改修に伴う調査の結果、天明7(1787)年の墨書が発見され、このころに再建されたものであることが明らかになりました。当社の文書では、安永4(1775)年に大破した社殿を上杉鷹山公がその家臣に命じて再建したものと伝えられています。当社の関係文書には、安永の大破の後10年あまり再建できなかったとありますので、それに合致します。つまり、安永4年に大破した社殿を、鷹山公が再建したものとみて間違いはないと強く推測されます。天明7年といえば、天明2年~8年の天明の飢饉も真っ只中です。そのような時に大規模な拝殿の再建をはかるというのはどうしたことでしょうか。調査にお出でになった先生に率直にご見解を伺うと、実は、飢饉の年に大規模な寺社の改築を行うというのは、むしろありがちなことだったそうです。それは、お助け普請といって、困窮した人々に食を与えるための、いわば、公共事業であったのです。鷹山公の治世下、米沢藩は一人の餓死者も出さなかったそうです。当社の拝殿は、そのための鷹山公の仁政のレガシーでもあるのです。
当社の萱屋根は世界に誇る山形の文化遺産であること。
萱屋根といえば、日本の古びた屋根というイメージをお持ちの方もおられるかもしれません。しかし、萱屋根は、ヨーロッパにもあります。私は、その事を、前回の改築工事の時、研修できていた青い眼の職人さんから知りました。今回、改めて調べてみると、ヨーロッパでは、萱がエコロジーやデザインの観点から、積極的に取り入れられているということです。むしろ、日本はその流れに取り残されているようです。そうした中で、当社の萱屋根は、雪深い山形の風土の中で育まれてきた高い萱屋根技術の結晶ともいうべきものであり、唐破風(からはふ)・千鳥破風(ちどりはふ)・入母屋(いりもや)造りという、屋根職人の技術の粋を集めたものです。このような萱屋根は、山形の他には福島に一部あるだけだそうです。まさしく、山形が世界に誇る文化遺産なのです。
次の世代へ
文化遺産を次の世代へ受け継ぐためには大変な努力が必要であることは想像がつくと思います。その努力を支える力の源が大神様への信仰であると、私は固く信じています。信仰に支えられつつ、リレーのように、いままで拝殿を受け継いで来たのです。現代に生きる私どもは、その遺産を次代に渡す責任があります。私どもはそれを一時的にお預かりしたに過ぎないからです。時代の変遷の中で、文化遺産を次代に受け継ぐことには大きな困難が伴います。ことに萱屋根の場合には、20~30年に一度修復が必要で、そのたびに大きな出費を伴います。全国から萱屋根が姿を消していくのはこうした理由があってのことだと思います。この度、全国の皆様から多くの浄財をお寄せいただいたことに深く感謝すると共に、萱屋根の拝殿を次代に引き渡す責任を痛感しております。誠に有り難うございました。
熊野大社 宮司 北野 達