この度、熊野大社證誠殿(しょうじょうでん)を改装する運びとなりましたので、ご案内申し上げます。

工事は令和7年7月1日より夏季期間中に実施を予定しており、本年秋の竣工を見込んでおります。

工事期間中は、證誠殿を一時休館とさせていただきます。

ご参拝の皆さまにはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

「くまのもうで」の憩いの場

この度、皆様にご利用頂いております熊野大社證誠殿の運営を大幅に改革することといたしました。
まず第一に、「くまのもうで」の憩いの場としての働きをますます充実させていこうということです。従来、熊野大社證誠殿はその外観から利用しにくいというご意見が多数寄せられておりました。そのためまず皆さんが利用しやすいように外観を改装いたします。お気軽にお立ち寄りいただくようにしていきたいと念願しております。

「まほろば」国の最も優れたところ

第二に置賜地方の特産物を皆様に提供できるような施設にしたいと考えております。南陽市・長井市から米沢市にかけての山形県南部は古く「優嗜曇」(うきたむ)と記され、現在では置賜地方と呼ばれています。かつてイギリスの女性探検家イザベラバードは新潟から置賜に入った時この地に「アルカディア」(理想郷)の姿を思い描き、歌人結城哀草果は「置賜は国のまほろば」と表現しました。「まほろば」とは国の最も優れたところという意味です。置賜は「アルカディア」「まほろば」と呼ばれるにふさわしい豊かな土地です。この豊かな置賜の優れた産物を皆様にご紹介し提供するという役割を担っていきたいと思っています。特に地元農家の皆様の協力のもと新鮮な産物を直売していただきます。

地元置賜の優れた食材による食事

第三には、この置賜の優れた農産物を生かして地産地消の会食を提供する場所にするということです。従来から熊野大社證誠殿では直会(会食)を提供してきましたが、今後は地産地消ということに重点を置いて地元置賜の優れた食材による食事を提供することといたします。

以上、熊野大社證誠殿がますます皆様のご要望に応えることができる施設となるよう精進してまいります。ご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。

熊野大社 宮司 北野 達

令和7年 6月30日夏越(なごし)の大袚(おおはらい)について