
千二百年の歴史と伝統を誇る熊野大社には、古くより数多くの祭典が伝わっております。時の天皇は天下泰平を、時の名将達は必勝を祈願し、農業も商いも営んできた地元では五穀豊穣や産業発展の祈願を込めた、境内30柱の神様による祭典がそれぞれに継承されてきました。現在では、人々の日々の暮らしと調和し、深い関係にあるものが残った形となりました。熊野大社の成り立ちと、その信仰の意義をよく表わしている祭典ばかりです。
月次祭
(つきなみさい)
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毎月の月始めに行う神事で、国家隆昌、地元地域の安泰と崇敬者の弥栄をご祈念しております。
早朝の境内は清々しい気に満ちております。普段着で結構です。どうぞお気軽にお越し下さい。
■日時:毎月1日の午前7時より (但し1月1日は除く)
■参列方法 当日午前6時50分頃までに拝殿内にお進み頂いて、ご着座ください。
縁結び祈願祭 月結び
(りょうえんきがんさい つきむすび)
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月に一度、満月の夜に執り行われる神事です。
詳しい日程は、最新ニュース、もしくは、お電話にてお問合せください。TEL:0238-47-7777
春参宮
(はるさんぐう)
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毎年執り行われる新春祈願祭です。
伊勢神宮で門外不出とされ、全国で唯一当社のみが直伝を許された太々神楽を奉納するお祭りです。東北地方の人々が三重県の神宮まで行かずとも当社にてこの太々神楽を受けられるようになったことで、熊野大社は「東北の伊勢」とも呼ばれております。
この時期の参詣客は、県内はもちろん、福島県を中心とし、宮城県や新潟県、北関東にまで及んでおります。
■日時 1月1日~4月上旬
春祭
(はるまつり)
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終戦後、祈年祭と鎮火祭とが合わさりこの日に執り行われる様になりました。春に先立ち、巫女が花をかざして舞を捧げるのが慣わしとなっております。天下泰平、五穀豊穣と商工業の繁栄をご祈願し、同時に火事が起こらない様にと鎮火の祈願も込められます。
■日時5月1日 午前10時
夏越大祓式
(なごしのおおばらいしき)
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神事により、半年間の罪穢(つみけがれ)を祓い清めます。神道においてはもっとも大事な神事とされています。どなたでもご参加いただけます。
■日時 6月30日 午後2時
祭始め
(まつりはじめ)
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4日間に渡るお祭りに先立ち、まず執り行われる始まりの神事です。この日は神事のあと、神楽殿にて無形文化財の稚児舞を三曲のみ奉納します。
■日時 7月23日 午後8時
前夜祭
(ぜんやさい)
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翌日の例大祭に先立ち、神事が執り行われます。その後、神楽殿にて稚児舞を全曲奉納します。夕刻には御神輿と御獅子様がそれぞれのお旅所までお下がりし、一晩安置されます。前夜祭ということで、夜からの御神楽奉納のあとには神楽殿より餅巻きなどが行われ、また門前は出店などで賑わうため毎年たくさんの参拝客が深夜まで訪れます。
■日時 7月24日
例大祭
(れいたいさい)
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年間の祭典の中で最も重要、かつ荘厳な神事が執り行われます。正午過ぎからの子供神輿では、地元の子供らが担ぐ三体の御神輿が町内を回って神社へとお上がりします。夕方からは、前日に安置された御神輿と御獅子様が御旅所より再び神社へとお上がりするため、それぞれにその勇壮な姿を拝観することができます。
■日時 7月25日
総社祭
(そうしゃさい)
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境内各社ごとに神饌を供え、神職と氏子代表として氏子総代が参列し、一社一社の神事を執り行います。
また、お祭りの最終日のこの日には「御み坂洗い」と言い「一滴でも必ず雨が降る」と言われております。
■日時 7月26日 午前9時
四万八千日祭
(しまんはっせんにちさい)
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当境内で一番大きな摂社である幸神社のお祭りで、境内にろうそくの火を幻想的に灯し、神事は日の落ちた夜から執り行われます。この日お参りすると、四万八千日お参りしたしたご利益を授けられると言われております。特別な「想いが届く夜、ねがいが叶う夜」として、最近では若い方の参拝が増えてきております。
■日時 8月10日 午後7時 ■場所 幸神社
招魂祭
(しょうこんさい)
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北條の地の戦没者遺族らが参列し、境内の北部に鎮座する招魂社にお祭りする、戦没の英霊達の慰霊祭の神事が執り行われます。もともとは郡祭で、当社の神前で郡神仏司祭の神祭が行われてからは、当社の神霊を郡祭の祭場に捧持して神祭が執り行われるようになりました。神事が終われば再び招魂社に捧持し、神霊は永久に神鎮まります、とされています。
■日時 9月23日 午前10時
■場所 招魂社 (修祓) 證誠殿 (慰霊祭)
秋参宮
(あきさんぐう)
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毎年執り行われる秋の祈願祭です。
新春の春参宮と同様、伊勢神宮で門外不出とされ、全国で唯一当社のみが直伝を許された太々神楽を奉納するお祭りです。
■日時 10月中旬~11月上旬
秋祭
(あきまつり)
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新嘗祭はその年の農作物の収穫を神様に奉告し、感謝するお祭りです。5月に行われた春祭での祈年祭に対し、秋の稔りを感謝する祭りで秋祭りともいいます。神事のあとは、東日本で家庭内祭祀の意味合いが強いとされる、えびす講のお札をお受けすることができます。引き続き執り行われる取子祭では、特に大切な子供が
生まれた際、その身柄を神様に預け、神の思愛守護により無病息災にお守り頂くよう神様に祈誓します。
■日時 11月25日 午前10時(新嘗祭)
午前11時半(取子祭)
年越大祓式
(としこしのおおはらえしき)
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新年を迎えるにあたり、6月より半年間の罪穢(つみけがれ)を人形に託し、祓いやる重要な神事です。
神道においてはもっとも大事な神事とされています。年越大祓式により、年中における祭典の締めくくりとなります。
■日時 12月31日 午後2時
元旦祭
(がんたんさい)
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新年を迎えたその瞬間より開始される祭儀で、皇室の弥栄と国家の隆昌を祈り、皆様の誓いを新たにする祭典です。「この年がよき年であるように」と祈る祝詞が奏上されます。
■日時 元日 午前0時